【コラム】紙のお話
ポスティングは基本的に紙のチラシをお配りします。
世の中にはいろいろな紙がありますが、チラシに使われるのは大量印刷に向けた安価な紙がよく選ばれます。
安価な用紙タイプには「コート紙」「マット紙」「上質紙」などという種類がありますが、これらはそれぞれに特性があります。
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★コート紙
光沢のある紙で、色合いがくっきりとしています。
つるつるの手触りで、滑りにくいのが配布の時に嬉しいです。
ポスティングや新聞折込などで最も多い紙ではないでしょうか。
厚さでイメージがだいぶ変わるので、幅広く使われています。
★マット紙(マットコートとも)
光沢のない紙で、やや高級感があります。
手触りはコート紙同様につるつるです。
ハガキサイズのDMや高級マンションパンフレットなど、厚手の広告物で見ることが多いです。
★上質紙
光沢がなく、さらさらの紙です。
プリンタなどでよく使われる「白上質」などが分かりやすいでしょうか。
手書きのデザインなどではこの紙がお勧めかもしれません。
ただ、上の2つよりも吸水性が高いため、ちょっと雨に弱い感じです。
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と、このようにそれぞれに特徴があります。
チラシ等のデザインをする場合、「どんな紙で印刷するか」は手に取った人の印象に直結するので、案外重要な要素です。
もちろん上記以外に何千種類もの紙が存在しますが、マニアックな紙はお値段も跳ね上がりますので、冊子やカードなどの少部数印刷で使われるといいかもしれません。
名刺などは紙にこだわる最たる例ですね。
デザインだけではなく、和紙のような紙、木の皮のような紙、金箔のような紙など、こだわった手触りの名刺を頂くと1発で記憶に残ります。
視覚的なリーチだけではなく、感触によるリーチも紙媒体での宣伝広告では欠かせない武器です。
ご予算とも相談ですが、紙をちょっと工夫すると意外な反響につながるかもしれませんね。