【コラム】ポスティングの反響と成約
ポスティングは「プッシュ型」の宣伝広告です。
潜在顧客となるターゲットに対して、「売り手側が」「能動的に」行うツールとなります。
テレビCMなんかはプッシュ型ツールの最大事例ですね。
対となる「プル型」はWEBサイトのように、「買い手側が」「能動的に」来るのを待つ媒体が相当し、売り手側としては「受動的な」ツールとなります。
マーケティングを考える上で、こうした区分を明確に把握することは大事です。
ご自分の商材がどういったターゲットに対して、どういった手法でアプローチをする必要があるのかを加味することで、ツールの選択が変ってきます。
さて、いずれのツールであっても目的は「反響」となります。
ところが、「反響」と一言に言っても、「成約」を含むかどうか人によってニュアンスが異なります。
宣伝広告ツールは、ターゲットに「認知させる」「見つけてもらう」こと、つまり「間口の拡大(アクセス向上)」が焦点となります。
これが「成約(コンバージョン)」となると、商品説明や値段・ニーズといった「商品力(コンテンツパワー)」が焦点となります。
ポスティングの場合、商圏の潜在顧客に向けた周知を行うツールですが、反響はチラシそのもののデザイン・内容に影響され、成約は当然ながら商品力が試されます。
たまに、「全然反響がなかった!」と仰るお客様がいらっしゃいますが、よくよく伺ってみるとチラシ枚数に対する問い合わせ数(反響)は高マークで、成約に至る実数が期待を下回っていたというパターンがあります。
そんな時にチラシや商品を見てみると、どうしても「お客様が言いたいこと」で埋め尽くされていて、「ターゲットが望むこと」が不足しているケースが多く見られます。
ここでラーメン屋さんに例えてみましょう。
あるラーメン屋さんがテレビCMを作りました。
CMはやはり絶大なのでお客さんは来訪数は猛烈に増えるでしょう。
ところが、1杯2,000円だったり、味が美味しくなかったらどうでしょうか?
価格が見合わなければCMを流しても客足は伸びにくく、味がイマイチであれば定着はないでしょう。
果たしてそれはCMの責任でしょうか?
ポスティングも同じです。
私たちは1軒1軒のポストに人の手でチラシを投函いたします。
ご提案したエリアであれ、ご指示を頂いたエリアであれ、ご用命を頂いた通りにポスティングをいたします。
少なくとも、お客様が「ここに潜在顧客がいるはず!」とお考えのエリアは他のツールとは比べものにならない密度でカバーすることができます。
では、そのチラシのデザインはいかがでしょうか?
商品の価格や内容はいかがでしょうか?
ここは弊社に限らず、あらゆるポスティング会社がタッチできない領域です。
ご依頼を頂いた時点でチラシが未完成であれば、知る限りの宣伝広告ポイントはお伝えできますが、基本的にポスティングするチラシはお客様がご用意されるものであり、私たちはお預かりしたチラシを配布する役割です。
商品力(コンテンツパワー)はお客様がご検討頂く領域であり、その「見せ方(演出)」は、ご担当者様がデザイナーさんやアートディレクターさんとしっかりとお打ち合わせを頂く領域です。
そしてそのチラシをお配りするエリアは、ご担当者様とポスティング会社がお打ち合わせして実施に至ります。
宣伝広告は戦略であり大本営です。
ポスティングはその実行部隊です。
ポスティングに限らず、CMであれ、雑誌出稿・新聞折込であれ、WEBサイト構築であれ、すべて実行部隊です。
もちろん「商品力(コンテンツパワー)」と、「見せ方(演出)」も異なる軸です。
演出がすごければ、商品力以上の反響を叩き出すこともあります。
逆に商品力がすごければ、特に宣伝広告を行わなくとも「勝手に売れる」なんてこともあります。
そうしたことを包括的に考えることがマーケティングであるため、ご担当者様は問題点の明確化をすれば有効な解決手段を最小限のコストで導くことができるかと思います。
なかなか難しい事ではありますが、ご満足頂ける結果を出すためには、まず商品力・演出が適正かどうかをお考え頂くことがポイントになるのではないでしょうか。
ぜひ、ご一考ください。