ご相談を頂くお客様は、かなりのケースで「新聞折込」とご比較を頂いております。
価格帯が似ているため当然と言えば当然なのですが、実は宣材の性質としましては似て非なるものだったりします。

新聞折込の場合、配達先は購買契約をしている方で、新聞そのものにお金を払っており、毎日毎日必ず届けられます。
そこにチラシを追加で折り込み、その代金は出稿者の方が支払います。
従って「新聞は購読者+出稿者の出資」によって「毎日配布」が行われているというところがポイントです。
これによって折り込み料金は3円前後になります。

ではポスティングはどうでしょうか?
こちらの場合は出稿者の方のみ出資で、任意のエリアに配達をいたします。
たまたま同一エリアに別の出稿者がいれば「併配」が成立しますが、そのお客様のチラシのためだけに指定エリアに向かう「単配」となるケースも多々あります。

さて、ポスティングって何かに似ていませんか?
そうです、「ダイレクトメール」なんです。
ポスティングの実態としては「宛名無しダイレクトメール」なんですね。
この場合、本来の比較単価は「切手代52円」がライバルとなります。

ここで、移動手段を例にしてみましょう。
電車は大量輸送の固定ルートであるため、運賃は数百円で利用できます。
タクシーは個人輸送の任意ルートであるため、運賃は1,000円以上になります。
新聞折込は電車、ダイレクトメールはタクシーのようなものですね。
ポスティングもどちらかと言えばタクシーに近いですが、
場合によっては「相乗りによる折半(併配)」ができるタクシーというところでしょうか。

成人男性が8時間で回れる全戸ポスト数は、東京23区で2,000~2,500ポストです。
地方になると全戸でも8時間で1,000ポスト程度に落ちる場合もあります。
単純に単価4円で承った場合、東京23区で1日8,000~12,500円、地方で1日4,000円~ぐらいが上限となります。
ここから人件費計算と移動コスト、会社利益を捻出する場合、どうしても「単配」では火だるまの計算ができるかと思います。
当然「併配」として承った場合は「持って行くチラシ」の数が増えるため、「1日に回れるポスト数」自体が減ってしまいます。
ポスティングが業態として成立するためには、やはり1ポストに3枚以上は投函できる状況が必要なのですが、併配枚数が増えると、物理的な重量の問題が発生するので投函可能ポスト数自体に影響するという反比例が発生するのです。

例えば「1.5円でやります!」という会社さんは、「ああ、その地域にすでに複数のお仕事があるんだなぁ」ということが分かります。
逆に言えば、どう考えても単配となってしまうような、恒常的なお仕事のないエリアで安い料金を提示するのは「何かを犠牲にしている」ということになります。
「赤字でもいいからそのお仕事を取りたい!」という気概といった所でしょうか。
ですがそれは「基本料金」ではありません。
でもお客様から見れば「その値段でできるんだね」となるのは当然です。
そうすると、恐怖の値下げ合戦レッドオーシャンの到来です。
誰も生き残れない全滅戦となり、クオリティ低下によってお客様にもクレーム等のデメリットが生じる可能性があります。

電車とタクシーの例のように、実質ライバルがダイレクトメールであることから、お客様にご満足頂くクオリティを確保しつつサービスを提供するためには、本来10円程度の単価が必要なお仕事です。
どうにか併配を多く組み合わせて3~4円の単価でご案内をしておりますので、ポスティングをお考えの際は、ぜひこうしたコスト感をお考えの上で「高い」「安い」をご判断頂ければと思います。